
おおよそ2年前 トロイメアが初登場しました。
「フレイムズオブデストラクション」に収録された「無限泡影」はヴレンインズに入ってから最初の良パックとして人気となり、誘発娘の「屋敷わらし」 や 「最強のカウンター札 墓穴の指名者」が同期に存在するかなり優秀な1枚です。
今日はこのカードについてまとめたいと思います。
収録パック フレイムズオブデストラクション
■出典
人生や世の中の物事は実体がなく、非常にはかないことのたとえ。四字熟語である「夢幻泡影」を遊戯王あるあるの当て字で表現した造語。
▽仏教語。「夢ゆめ」「幻まぼろし」「泡あわ」「影かげ」はいずれも壊れやすく、
はかないもののたとえ。「影」は「えい」とも読む。
語源となる文字それぞれが”はかないもの”のあつまりであり、人生におけるすべてのことがらは実際には実態がなくその場すべてが一瞬の出来事であることを意味します。
遊戯王における 夢幻 の部分が 無限 と表現される意味合いには
・発動すればターン中継続される=無限
この無限にも続くその効果をターン終了時まで無効化することで効果発動のはかなさを、さらに物が悲しいものにしているようですね。
また、手札から発動できる奇襲性も発動した効果が無効化されてしまうことが、はかなさ以外の何物でもないと感じます。
ちなみに、夢幻泡影という熟語にあやかったものはすでに多くのコンテンツで存在します。
また、スマホの予測変換などでは確実に「夢幻泡影」と変換されてしまうため、多くの決闘者が「夢幻泡影」と変換後「夢幻」と削除し「無限」と打ち込むことでこのカードを表現しています。
ちなみにsimejiの変換でもまだ実装されていないようです。
■効果
通常罠 自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。 (1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。 セットされていたこのカードを発動した場合、 さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
まず1行目からこのテキストに目を疑うことになります。

(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。モンスター効果の無効化はいままで数多くの決闘者が使い使われを繰り返してきました。
この効果で王様にあたるのが「スキルドレイン」ですが、一時期は遊戯王界に大きな影響与えるほどにモンスターの効果というのは遊戯王における重要なファクターであり切っては話せない箇所になっています。
昨今、エクストラモンスターが派手に活躍することから「帝王」や「真竜」といった効果モンスターなのに各々が規格外の効果を持つモンスター群が大幅に増えており、その兼ね合いもあり、遊戯王界における「モンスターの効果を無効にする」というテキストはいわば遊戯王の代名詞といっても過言ではないです。
いわずもがな、このカードは罠カードであるためスペルスピードは2となります。
相手がモンスターの効果を発動したタイミングでチェーン発動できるわけです。
セットされていたこのカードを発動した場合、 さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。
「無限泡影」でなければならない理由のひとつにこの最後のテキスト。
発動同じ縦列の魔法罠が無効化される。
この裁定はこのカードを発動したターン終了時までその縦列で後から発動した魔法カード(もちろん罠にも)にも影響します。
同パックで同じくカードに位置を参照する機界騎士の存在やマーカーの向きが効果に依存するリンクモンスターの存在がこのカードの誕生を後押ししたといっても過言ではないですね。
■活躍の場
モンスターの効果を無効化するという位置づけで今でも幅広く採用される
「エフェクトヴェーラー」
その存在を脅かしたのがこのカードです。
同パックに収録された「墓穴の指名者」は墓地のモンスター除外することでそのカードと同名カードの効果を無効化する効果をもっており、発動処理として手札から墓地に送る必要のある「エフェクトヴェーラー」は罠カードであるこのカードに勝てません。
(もちろん、自分の場にカードが存在しない場合という厳しい条件がありますが。。。)
また、「相手メインフェイズに発動できる」という制約もないです。
先行1ターン目、自分が後攻の場合に相手の展開を抑制する札として安心感が異なるわけです。
「抹殺の指名者」が登場して以来、カード単体に対するカウンター札として確実な安心ができないことは事実ではあるが、結果としてカードの採用を検討する場合に実質3枚は確保しなければいけない点も決闘者の頭を悩ませるひとつのポイントになっています。
昨今では「オルターガイスト」では採用が必須レベルとなっています。
アド生成期である「マルチフェイカー」は罠カードの発動をトリガーとするためこのカードを先行1ターン目に発動でき、「マルチフェイカー」が同時手札に存在する場合、
フェイカー効果起動→特殊召喚 召喚成功時効果 → シルキタス特殊召喚
という流れで効果を1度無効にした挙句、ボードアドバンテージ+1
バウンス妨害という布陣に変換できます。
■価格
レジェンドコレクションにて再録
基本レア度がシークレット パラレルで20thレアが収録されました。
もともともスーパーレアとシークレットしか存在しないこのカードでしたが、レア度がさらに上昇することでカードとしての最大単価は上昇する形になりました。
ちなみに最近の遊戯王の傾向では20thレアなどの登場でカード単体の最高レア度が上がった場合、値段がすり替わる場合は多いのですが、このカードは採用される場合レア度を合わせて3枚採用される場合が多いです。
そのためからか大幅な値崩れはおこりませんでした。
スーパーレア 2000-2200
シークレット 2300-2500
20thレア 8000-9000
アジアシークレット 4000-5000
初動での価格は1枚800円ほど。
カードの性能は評価されても実践向きでないというのは当初の評価でした。
テキストだけみればその前に登場している「拮抗勝負」のほうが盛大におかしいテキストだったのにもかかわらず800円ほどで推移していたことが理由と思われます。
(ちなみに「拮抗勝負」はレジェンドコレクションでウルトラで再録1枚250円程度というひどい扱いを受けていました。)
その後、前述したオルターガイストがトーナメントデッキとして確立され、その実践性能の高さが評価され高騰する形になりました。
レジェンドコレクションに再録される情報がでた時点ではばらまき対象であると誰もが想像していたため灰流うららとともに一時的に下落していました。
1500円ほどで購入できる時期があったことが懐かしいです。
価格帯では全盛期の「デモンズチェーン」や「ブレイクスルースキル」がほとんど同じような活躍を見せると同時に同じような価格変動をしていました。
どちらも最終的にストラクチャーデッキに再録され底値となっていました。
カード単体の人気を考えても正直デッキ収録に収まってくれるのが好ましいですね。
■まとめ
遊戯王ではこのような「所持していないとゲームができない」ような必須カードが多く存在します。
カード単体のパワーが強力な故に仕方のない現象ですが、ポケカ同様に汎用枠を入手が容易な形で再録してくれる日を管理人も望んでいます。
運営様。。。レアリティコレクション スーパー再録お願いできませんか。
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